
スタッフも笑顔になるWEBコーチング入門編>ブロッキングと上手に付き合うために出来ること
コーチングとはどんなものか?ご理解いただくために、スタッフの方へのコーチング的声かけ例を、実例を紹介しながらご紹介させていただきます。
【第4回】 話を聞くとき、自分の頭や心のなかにそれを邪魔するものが・・・
話しを聴く時(傾聴)、しばしば自分の頭や心のなかにそれを邪魔するものが生じてきます。
その邪魔するものや邪魔している状態を“ブロッキング”といいます。
私のセミナーの中でも、ブロッキングについて非常に多くの質問をいただきます。
ブロッキングは誰にでも起こりうることだと考えます。
「ブロッキングを脇においてみましょう。」と言っても、そう簡単に出来るものではありません。
そこで、このブロッキングと上手く付き合っていくにはどうしたらいいかについて、今回取り上げてみます。
ブロッキングとは…一言で言うと「心の壁」です。
思い込み、解釈、決めつけ、アドバイス、ガイダンスなどが上げられます。
例えば、相手が自分の考え方と違うとそれを伝えたくなる
相手の印象から勝手なイメージを作り上げてしまう
自分が興味関心のあることを深く聞いてしまう
相手の価値観に反論したくなる
全くわかっていない!とガイダンスしたくなる
方向性を誘導したくなる
などが、それにあたります。
これは、自分の経験した世界の中に入ってしまい、実際とはズレがあるのに、自分の経験からのみ相手の話を聞こうとしてしまうから起こることです。
目の前にいる相手と全く同じ経験をすることは不可能なのです。
相手のことが分かると言うのも驕りだと考えます。
まず、みんな違っている、違っていいんだ!と思えることが大切です。
そこで、次の事を意識して相手の話を聞いて欲しいのです。
たとえば、患者様が来院されて、それまでの経過をお話しされることがよくあります。
そんなとき、事柄を筋道立てて理解しようとするのではなく、患者様が話しをする中で、感情を表している表現にアンテナを立てて、気持ちを汲み取ることに意識をしてみてください。
顔の表情はどうですか?
どんな声のトーンで話していますか?
しぐさで気になる事はありませんか?
頭で聞いていると、自分のフィルター(心の壁)にかけて判断してしまいがちです。
過去の自分の診療体験から推測をして、「きっとこうに違いない」とか、「これが原因だ」と決めつける前に、相手の話をまずしっかりと聴いて(傾聴)受け止め、気持ちのやり取りが出来ると、そこから2人3脚の治療が始まります。
患者様が「わかってほしい」と言われるのは、今話した事柄を理解して欲しいというより「今の気持ちを受け止めてほしい」と言うことです。
人はみんな違っていて、それでいい・・・・
この“ブロッキング”は、医療従事者と患者様のみならず、院長とスタッフの間でも日々行われているように感じます。
そうして、相手の気持ちを聴くときに、自分にはどんなブロッキングがあるかを知っていることが、相手と関わる上で安全なことです。
※参考文献:ヘルスカウンセリングテキストBasic&Advance 宗像恒次/小森まり子/橋本佐由理
コーチングセッションの中では、コーチから受ける質問を通して、自分の中にある“ブロッキング”を発見することが多くあります。また別の機会に“ブロッキング”を発見するために自分でできることについても、書いてみようと思っています。